葛飾北斎による珠玉の傑作。
江戸時代に花開いた町人文化から生まれた浮世絵。こちらは、名作を常に身近で堪能していただける額装です。手がけたのは明治24年に京都で創業した老舗版元の〈芸艸堂〉。墨版と複数の色版の版木を熟練の摺師が巧みに使い分け、一枚一枚摺り上げています。印刷ではなしえない、ぼかしなどの絶妙な表現が見事です。世界に誇る葛飾北斎晩年の最高傑作『冨嶽三十六景』から「凱風快晴」と「神奈川沖浪裏」を採用。上質な手漉き和紙に摺り上げた一枚を、マットに入れずあえて紙全体が見える「浮かせ額装」で仕上げました。文字通り、絵が台紙から浮いているため、より迫力のある印象です。端々に手漉き和紙ならではの風合いが見て取れ、木版画の美しさをより味わい深く際立たせています。
商品番号:648-120

葛飾北斎「冨嶽三十六景」(木版画)/浮かせ額装

44,000(税込)
 
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サイズ(約) 額=縦41.5cm×横53cm×厚さ3.5cm、画=縦24cm×横36cm
重さ(約) 1.6kg
材質 紙=越前生漉奉書、額(縁)=天然木、(前面)=アクリルガラス
技法 手摺り彩色木版(01=10版15度摺、02=6版10度摺)
原産国 日本
その他 ※一点一点手摺りのため、色調が写真と異なる場合があります。

日本で唯一の手摺木版和装本の出版社として知られる〈芸艸堂〉。江戸時代の版元と同じように木版画の伝統をそのまま墨守する版元です。同社の版木蔵には、明治24年(1891年)の創業以来手がけてきた版木や求版した古版木など、述べ数万枚が保管されており、中には伊藤若冲や竹内栖鳳、小林古径、神坂雪佳といった著名画家による絵や図案など歴史的に貴重な資料も数多く、まさに宝の山です。現在ではそうした版木と伝統的な木版摺り技術を活かし、画家たちが残した芸術作品をさまざまな形で復刻。中でも、日本製高級顔料を使用した木版画は、手漉き和紙に一枚一枚摺り上げることで格別の色合いを引き出しているのが特徴です。

熟練の摺師が一枚ずつ手摺りしています。