- さらりと足あたりのよい麻緞通。
- こちらは、日本の伝統敷物の中でも異色の存在といえる麻緞通です。野を渡る風さえ感じさせる爽やかな肌触りが魅力で、手足を伸ばして横たわれば実に快適です。手がけたのは、山形県中山町の〈穂積繊維工業〉。「穂波(みのり)」シリーズをはじめとする緞通で、2003年、山形エクセレントデザイン・セレクションで大賞、04年にはグッドデザイン賞を受賞しているメーカーです。
- 麻の耐久性とウールのしなやかさを融合。
- 緞通とは、中国の毯子(タンツ)に倣い日本で発達した織物のこと。地糸に羊毛などの毛を一目ずつ結びつけて立ち毛を作り、それをカットするという実に手の込んだ織物で、江戸期の茶人が好んで座敷に敷いていたといいます。しかし、多湿な日本には羊毛の緞通は合わず、次第に綿や麻を使う緞通に改良されていきました。また、山形産の緞通はもともと柄の緻密さに特徴がありましたが、〈穂積繊維工業〉は素足で踏んだ時の感触を重視して商品を開発。従来からのウール素材に麻素材を組み合わせ、ループ組織の長さ、織り密度、素材の組み合わせ方を工夫して「穂波(みのり)」シリーズを生み出しました。麻は、耐久性は高いものの柔軟性に欠けるが、ループ長を低めに設定し、ウール素材と組み合わせることで欠点をカバー。しなやかで踏み心地がよく、実用性の高い敷物に仕上がっています。硬くて太い麻は扱いが難しいため、打ち込みにハンドフックと呼ばれる刺しゅう機を使用。元となる綿布を横長に張り、布に書いた下絵に沿って、一列ずつ縫い付けていくと表面に立体的なループ状のパイルができる仕組みとなっています。収穫前の田畑をイメージしたデザインは、麻糸を用いた部分が畝を表現。シンプルなデザインと爽やかな踏み心地で、通年お使いいただけます。
麻緞通「穂波(みのり)」
- 【139-357】200×200cm
- 143,000円
- 【139-301】200×240cm
- 169,400円
- 【139-339】200×270cm
- 189,200円
お届け予定 | お届けはお申込みより約1ヵ月間を要します。 |
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サイズ(約) | 【139-357】縦200cm×横200cm 【139-301】縦200cm×横240cm 【139-339】縦200cm×横270cm |
重さ(約) | 【139-357】13kg 【139-301】14kg 【139-339】17.5kg |
素材 | カラー01、02の表地=植物繊維(黄麻)50%、毛50%、カラー03の表地=植物繊維(黄麻)80%、毛20%、裏地=ポリエステル、綿、その他 |
原産国 | 日本 |
その他 | ※価格には梱包配送料が含まれています。 ※商品の交換・返品はお受けできません。 ※色調、質感、サイズ、重さが写真と異なる場合があります。 |
麻緞通にさまざまな創意工夫を施す三代目、穂積勇人さん。
ハンドフックを使い、麻とウールの糸を打ち込んでいきます。ピストルのような形で、職人はいとも簡単に扱っているように見えますが、実は重くて大変な作業です。