- 清涼感あふれる織り柄を愉しむ。
- 着るほどに、水をくぐるほどにしなやかに肌になじむといわれる伝統織物、久留米絣。ひとつの織り地を作り上げるのに約3ヵ月を要するといい、手間暇を費やして生まれる絣柄は実に美しい仕上がりです。こちらは、明治時代後期に創業した〈久保織物〉の四代目、久保誠氏による文人柄の生地を用いたビッグワンピース。文人柄は明治後期に書生や作家などに好まれた小柄で、細やかで凛とした美しさが魅力です。白地に黒と濃紺の絣糸を織り込む繊細な「変わり文人柄」に丁寧な手仕事が窺えます。デザインは小ぶりの襟を付けたワンナップカラーで、袖は軽快な七分袖。ゆとりのあるAラインシルエットながら、裾の前後中央のスリットにより軽やかな印象です。斜めに付けたパッチポケットがアクセントに。風を纏うような着心地で、お出かけを優雅に演出してくれます。
素材 | 綿100% |
---|---|
仕様 | ポケットは前面に2個/前面・背面中央裾スリット |
洗濯方法 | 手洗い可 |
原産国 | 日本 |
サイズ | 適応胸囲(実寸) | 着丈 | 裄丈 |
---|---|---|---|
09:F(フリー) | 80-110(128) | 118 | 59.5 |
サイズ(単位=cm)
工房藍木野
深みのある色合いと織りの美しさ。「着るほどに、水をくぐるごとにしなやさを増し肌に馴染む」といわれる久留米絣は、優れた風合いが魅力の綿織物。ひとつの反物を完成させるのに約3ヵ月を要する大変手の込んだもので、絹織物の「結城紬」、麻織物の「越後上布」と並び、国の重要無形文化財にも指定されています。精緻で美しい絣の芸術性に加え、綿素材の優れた実用性を持つ久留米絣の魅力は、なんといっても着心地のよさにあります。その久留米絣の持ち味を活かした、現代感覚に富むウェアを手掛けているのが、〈工房藍木野〉です。久留米絣を贅沢に使ったモダンかつ大胆なデザインは、あたかも伝統の久留米絣に新しい生命を吹き込んだかのような魅力に溢れています。
久保 誠氏
明治後期に創業した〈久保織物〉の四代目。「久留米絣の特徴は何といってもその着心地のよさ。洗えば洗うほど風合いが増してゆきます」。