- 伝統技法が生む心地よい音色。
- おりんなどの鳴物仏具を専門に製造し天保10年(1839年)から続く京都の老舗〈南條工房〉。手がける鳴物のすべてが銅と錫の合金「佐波理」製で、他の金属にはない美しい音色に清らかな余韻が永続するのが特徴です。こちらは、「京の名工」六代目勘三郎氏による「勘三郎りん」。一般的なものより高さや厚みを増しているため見た目にも重厚感があり、芯がまっすぐに伸びる美しい余韻を感じられる仕上がりです。澄んだ音色はもちろん、シンプルながら緻密に計算し尽くされた造形美も秀逸。
サイズ(約) | おりん=直径12.1cm×高さ6.4cm |
---|---|
重さ(約) | 620g(おりん) |
材質 | おりん=佐波理(銅・錫)、りん棒=縞黒檀、金襴、りん台=ゴム |
仕様 | りん棒、りん台付/桐箱入 |
原産国 | 日本 |
その他 | ※手作りのため、重さがスペックと異なる場合があります。 ※おりんの音色は一点一点異なります。 |
南條工房
伝統の技術と知恵をもとに、おりん、囃子鉦、鳴物神仏具を専門につくり続ける〈南條工房〉。その歴史は天保10年(1839年)まで遡り、初代南條勘三郎の銘が入った祇園祭の囃子鉦が現在も四条町大船鉾保存会に保管されています。つくるもののすべてが、古くは正倉院御物にも用いられた銅と錫の合金「佐波理」製。その特徴を最大限に活かすため、工房では独自の配合と数ある鋳造技法の中でも「焼型鋳造法」にこだわり、熟練職人による高度な加工技術によって通常よりも質感、音色ともにより高級感のある格調高いおりんを生み出しています。
佐波理製のおりんができるまで
窯の中でコークスを焚き、銅と錫からなる「湯」を溶かす。
「湯」を溶かすのと同時に、別の窯で薪を焚いて鋳型を焼き上げる。
鋳型に「湯」を注ぎ、冷まして鋳型を割ると、おりんの姿が現れる。
手作業で削りと研磨を繰り返し、仕上げ加工と音の調律を行う。